2月15日 バックカントリーツアー二日目。
翌朝は6時半頃起床。
窓を開けると、天気予報通り、けっこう雪が積もっていた。
10〜15センチくらいか。
7時から朝食。
そうそう、宿のことをもっと書こう。
(→部屋の窓からの景色)
この2日間お世話になったのは、白馬みそら野地区の『ロッジ山麓館』さん。
宿主は、まさに『白馬マイスター』といった感じの、ヒゲでロン毛後縛り・・・ん?(笑)
後で調べてみたら、白馬マイスターとは、村内で、様々な分野で卓越した技術や知識を身につけた人に、白馬村から送られた称号らしい。
ここのマスターは、山岳&里山ガイドのマイスター。
こういうペンション系のご多分に漏れず、内部には、手作り感満載なインテリアや自ら撮ったであろう写真や絵が飾ってあるのだが、それもイヤミが無くけっこうな完成度。それを上手に配してある。
白馬47スキー場には送迎1分。
夕食は、コース形式。魚に肉、ボリューム十分。味も合格点。
朝食は、コーヒーに、おかわり自由の温かいパンにハムに卵にサラダ。
閑静な別荘地の中にあり、落ち着く良い宿である。
また行ってもいい宿ですな〜。
朝食を終えて、部屋で荷造りを済ませ、宿を出ようとしたのが8時前。
今日の昼食を仕入れなければならなかったので、とりあえず、荷物を積み込みコンビニへ・・・と思い、外へ出てみると
そこは、今朝、窓の外を覗いた印象以上に大雪だった。
25〜30センチは積もっていただろうか。
お陰で、車を掘り出すのに30分弱もかかってしまい、コンビニに着いた頃には、白馬47の集合時間の8時半だった。
ガイドの滝本氏に電話。
すると、『いいですよ〜。雪で、こっちも、今ゴンドラが試運転を開始した所ですから。』との返事。
そうそう、今回お世話になった『ブルークリフ』さんの事も少し書いておこう。
ブルークリフさんとは、カメラマンでもある滝本さんを代表として、白馬をベースに、バックカントリーやクライミングのガイドをしている人たちである。(ちなみに、滝本氏も、白馬マイスターである。)
大人数の決め打ちツアーと違い、高いガイドレシオで、その日の参加者の力量にあった、適切なポイントに案内してくれる。まことにありがたいガイドなのだ。
しかし、本日のワンデイツアーは中止であった。(涙)
強風で上のリフトが動かないのと、昨晩からの積雪量、これから悪化するであろう天気予報と、僕らの技術を照らし合わせた結果であろう。
まあ、仕方がない。お天気には、逆らえない。
で、今日は、代わりに、ゲレンデ回しのパウダーガイドに変更となった。
本日のガイドは、滝本氏と、昨日もお世話になった内田裕也高木氏。
『ゲレンデ滑るのに、ガイドがいるのか?』と思われる方もいるだろう。
しかし、これが大要り。まあ、とにかく続きを読んでくれたまへ。
まずは、ゴンドラで中腹まで。
そこから上のクワッドリフトは、まだ動いていないのだが、何と、それに列んで、動き出すのを待つ。
たとえゲレンデとはいえ、パウダーを滑るのには、それなりの努力が必要なのだ。
実は、もうけっこうな人数が列んでいた。
そして、動き出さないリフトの前で待つこと20分。
リフトと同時に、一斉に、列が動き出す。
みんな目が血走っているぞ〜。(笑)
そして、そのリフトが何度も止まる。
我先にと急ぐあまり、どうも乗り込みが混乱しているようだ。
パウダーを求めてわざわざ列ぶくらいなんだから、皆さん、スキーやボードの腕前は、それなりのハズなのに・・・ゲレンデパウダーとは、そういう人が理性を消失してしまうほど貴重なモノなのである。
リフトを降り、向かったのは、ルート3と呼ばれる上級者コース。
最大斜度30度以上。(だったかな?)
圧雪→コブなら、けっこうな難コースだと思うが、しかし、パウダーならば、まさにベストチョイス。(パウダーは、スピードが出ないので、逆に、斜面がユルイとつまらない。)
もう何人かは滑った跡があったが、それでも、端っこはノートラックだった。
もう・・・『サイコ〜!!!!』っす!
思わず声が出ちまったっす!!
気づけば、このコース全体に、笑い声や叫び声がこだましていた。
こんなに人の声の聞こえる楽しげなゲレンデも、そう無いかも。(笑)
そして次は、クワッドにもう一度乗り、林間コースショートカットするツリーラン。
このエリアは、暗黙のコース外滑走可だそうで・・こんなに大手を振って、コース外を滑れるのも、けっこう快感である。
しかし、ガイドの有難味は、それだけではなかった。
先頭でコースを示してくれるのは勿論だが、ハマってしまった人を、後でしっかり救出してくれる人がいるのが、どんなに心強かったか。
ヨー女史なんか、かなりお世話になったはず。(笑)
パウダー用のギアでなくて、一本目は、けっこう苦労していたタツミ氏もポル氏も、徐々パウダーの滑り方を掴みつつあるようだ。
実は、バックカントリーに行くより、こっちの方が、パウダーの練習には良かったかもね。
またクワッドで上がり、今度は通称ルート2.5。
これは、ルート2と3の間の林間である。
『ここは、右の方にあまり行くと、崖から10メートルほど落ちますから・・・まあ、落ちても、この雪だったらびっくりするくらいでしょうけど。(笑)でも、救出も大変ですし、気をつけて下さいね〜。』
と、滝本氏。
ムム。のぞき込むと、ここはかなり急。
しかし、パウダーは、度胸である。(基本的に、度胸無いけど。(笑))
ヘタに途中で止まろうとボードを横にすると、自分で巻き上げた雪で、いっさい前が見えなくなってしまうし、止まってしまえば、ボードを掘り起こさないと、再び発進する事さえできない。
『ひゅ〜!!』声を出し、気合いを入れつつ、一気に下り降りる。
急斜面に、ノーズは、明らかに雪面から飛び出している。
気分的には、 雪面に接しているのは、後ろ足から後方のみ。
雪面に直角にボードが立っているようなイメージだ。
落下するように、一気に滑り降りた。(つもり)
イヤ〜、来て良かったよ〜!!白馬!
次もまたクワッドに乗り、五竜へ滑り降りるアドベンチャーコースが開くのを待ったが、結局、午前中では開かず、そこで、極寒のビーコントレーニングをして、本日のゲレンデパウダーガイドは終了。
ブルークリフさん、この2日間、大変お世話になりました〜!!
まおたよろしくお願いいたします〜。
その後、ガイドステーションで、昼食を摂った後、やっと開いたというアドベンチャーコースへ向かうも、もうすでにコースはズタズタ。
やはり、一番に滑らなきゃダメだねぇ。
47と五竜をそこそこ滑り、僕らの白馬バックカントリー初挑戦は終わった。
本格的なバックカントリーツアーが出来なかったのが、心残りではあるが、それはそれ。
『白馬のパウダーは、やはりすばらしい!』の思いを胸に、再びこの地を訪れる事を、固く心に誓った。
今年中に、何とか、白馬、バックカントリーリベンジしたいなぁ。
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